
『ふたりはともだち』 アーノルド・ローベル/作 文化出版局 1972
仲よしのがまくんとかえるくんを主人公に、5つのお話が入っている絵本です。
春が来たので、かえるくんがお寝坊のがまくんを起こすお話、なくした上着のボタンを一緒に探すお話、手紙をもらったことがないと悲しむがまくんにかえるくんが手紙を出すお話など、日常の出来事をユーモアあふれる視点で描いています。
リアルなのにかわいらしい絵とマイペースながまくんとかえるくんの行動も相まって、のんびりとした雰囲気のある作品です。ほとんどの文章が親友の二人が交わす会話なのですが、どこか間の抜けたシュールなやり取りが不思議で、声に出して読んでみるとその可笑しさがよく感じられますよ。(yukorin)