図書館からのオススメ絵本 ~vol.179~

3~5歳向けの絵本です。

 

『トントントンをまちましょう』

あまん きみこ/作 鎌田 暢子/絵 ひさかたチャイルド 2011年

 

夕方から降り出した雪を見て、お母さんは大きな鍋で甘酒をたっぷり作りました。

みこちゃんが不思議がっていると、「トントントン」とドアをたたく音が聞こえてきます。

そこにいたのは、お揃いの黄色い服を着た子供たち。お母さんは彼らに甘酒を飲ませてあげます。

寒そうにしていた子供たちは、頬を桃色にして帰っていきました。

 

また「トントントン」。今度は真っ赤な服の子たちがたくさんやって来ました。みこちゃんもたくさんの甘酒を運んでおもてなしに大忙しです。

 

次の「トントントン」で入ってきたのは、知らない子……ではなくお父さんでした。

不思議なお客さまについて、お父さんは「今日は甘酒の夜だから」と教えてくれます。

いつもより早く暖かくなったのに、また寒さが戻ってきた冬の夜、草花や動物たちが温かい甘酒を飲みに来るのだそう。黄色い服の子は福寿草、真っ赤な服の子は椿だったのです。

雪が降り続く今夜は、お客さまが次々とやってくるはず。みこちゃん一家は耳をすまして「トントントン」を待っています。

 

今年は雪の少ない冬でしたが、まだまだ油断できない時期です。

寒暖差に弱いのは草花も人も同じ。甘酒をお供にお子さんとゆっくり過ごしてくださいね。もしかしたら「トントントン」が聞こえてくるかもしれませんよ。

(by yam)